変化させるべき働き方への意識
仕事におけるターニングポイントでは、働き方に対する意識を変えていかなければ理想のゴールへとたどり着くことは難しい。この点では性格が真面目で責任感が強い人ほど該当しやすく、自らの価値感よりも会社の価値感を優先してしまうことは危険である、ということを明確に認識しておく必要がある。そのような危険を回避するためには、特に働き方の出力と速度の変化を自分でコントロールできるようにしておくことが重要だ。なぜなら20代前半から30代前半までなら多少無理しても何とか健康を維持できていても、40歳を過ぎたあたりから急激に無理がきかなくなってしまうからである。会社が求める労働姿勢をそのまま追求するのではなく、年齢と共に働き方の出力や速度を下げていかなければ長く働き続けることができなくなるだろう。もちろん引き下げた出力や速度の分は、経験に基づいた効率的な労働でカバーしなければならない。悪い見方をすれば当たり障りない働き方にも思えてしまうが、途中でリタイアしないためにも持っておくべき考え方といえるだろう。上記でも述べたが、真面目で責任感の強い人ほどこの点で間違った判断をしがちなのである。会社の価値判断に全てを委ねるのは大変危険で、自分自身で価値判断を測る物差しを常に持っていなければ、うつ病などを発症して途中下車への道を辿ることになってしまうだろう。自分の人生を会社へと捧げる時代はもはや昔日のものといっても過言ではなく、どのような働き方を選ぶのかは自らの意思で決定しなければならない時代なのである。